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塩狩峠 三浦綾子 [読書]

090906_2056~01.jpgこの小説はおそらく知っている人は知っている内容だと思いますが、自慢ではないですが私は有名な文学小説はほとんど読んでいないので、表題の小説も内容を全く知らずに読み始めました。

しかしそれが幸いして、読後の衝撃は予想外に強いものが残りました。

読み始めは明治初期の少年永野信夫の子供時代の話から始まり、続いてその少年が悩みながら成長する姿が描かれているという感じで、正直、この小説がどこに向かっているのか今一掴みきれないところがあったのですが、

そのうちこの少年が青年になり、舞台も東京から北海道に移って、物語もいい感じで終わりそうなところで、話が急展開し、読み終わった後、しばらく何も考えられませんでした。

この主人公信夫は立派な人物なのですが、結末は私的にはやはり悲しいものがありました。

また、この話にはキリスト教の教えがよくでてくるのですが、そこにもいわゆる「赦し」の精神があらわれており、最近ちょっとしたことに腹を立てている自分にも反省することしきりでした。

もしこの小説を読んだことがない方で、読んでみようかなという方は、是非、全くあらすじを知らないまま読み始めることをお勧めします。(裏表紙にはまさに結末が書いてあるので(いいのか?)それは読まない方が最後の衝撃は強いと思います。)


塩狩峠 (新潮文庫)


タグ:近代小説
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