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樅の木は残った(上・中・下) 山本周五郎 [読書]

090820_0039~01.jpg先日まとめ買いした小説は、色々並行して読んでいるのですが、そのうち表題の本を読み終わりました。

内容は「著者は『伊達騒動』の中心人物として極悪人の烙印を押されてきた原田甲斐に対する従来の解釈をしりぞけ、幕府の大藩取り潰し計画に一身でたちむかった甲斐の、味方をも欺き、悪評にもめげず敢然と闘い抜く姿を感動的に描き出す。

雄大な構想と斬新な歴史観のもとに旧来の評価を劇的に一変させ、孤独に耐えて行動する原田甲斐の人間味あふれる肖像を刻み上げた周五郎文学の代表作」(裏表紙より)です。

上・中・下巻と色々な人物が登場するのと、主人公が「原田甲斐宗輔(むねすけ)」、他の登場人物が「伊達兵部小輔(しょうゆう)」「伊達安芸宗重」「大条兵庫」「茂庭周防」「茂庭佐月」「酒井雅楽頭(うたのかみ)」など、これだけでも誰が誰か認識するまで一苦労しそうなのに、

さらに「原田甲斐」は「船岡」(地元だから)、「茂庭佐月」は「松山」(地元だから)「伊達兵部小輔」は「一ノ関」(おそらく地元だから)と呼ばれたりもするので、正直人物関係は未だきっちりはわかってません[あせあせ(飛び散る汗)]

人物相関図でもあればわかると思うのですが、とりあえずそういうものはありませんでした・・・[ふらふら]

なのでとりあえず「原田甲斐」対「伊達兵部」&「酒井雅楽頭」という図式を頭に置いて読み進めました。

感想は、自分の命どころかお家断絶の憂き目に会ってまで、伊達藩の安泰を守ろうとした原田甲斐はすばらしく立派であるけれど、その胸の内はどうだったのか

途中に「人は誰でも他人に理解されないものを持っている。もっとはっきり云えば、人間は決して他の人間に理解されることはないのだ。親と子、良人(おっと)と妻、どんなに親しい友達にでも、-人間はつねに独りだ。」という原田甲斐の胸の内の描写があるのですが、(ちなみに原田甲斐はよくモテる。結婚もしてるし子供や愛人ぽい人もいる。)

そんなに孤独でもなお守ろうとしたものは何だったのか です。

なお、この小説は今の勤務先事務所の所長が読んだことがあると仰っていたので、購入しました。

先生は何と思ったんやろ?

機会があれば聞いときます。(でもどんな話か忘れたって言っていたような・・・[たらーっ(汗)]
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)


タグ:歴史小説
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